日本プロ野球のレベルって所詮こんなものだったのか?

 野球日本代表、3位決定戦でアメリカに4-8で敗れました。まぁ、案の定というべきでしょうか。悔しさというものはほとんどないです。

 僕がテレビで試合を観始めたのは、すでに逆転されてからで、それまではケータイサイトの速報で経過を見ていたのですが、和田が2本のホームランを打たれたところは「あぁ、また一発病が出たか……」って感じでした(ストライクの判定が厳しかったために、真ん中に投げざるを得なかったという情報もありますが)。シーズン中もよくホームラン打たれますし、先日の韓国戦でも打たれてますからね。これで自信を失くした状態でチームに戻ってくるようなことになると、ファンとして非常に心配です……。

 逆転されて以降の日本打線は、これまで同様繋がる気配すらなく、ベンチももう意気消沈しているように見え、「こりゃ負けるばい」と思い、半分ウトウトしながら観ていました。

 そして、結局最後までチャンスらしいチャンスも作れず、あっけなく試合終了。

 オールプロで臨んだ結果が4位です。選手の総年俸で計算したら恐らく断トツで1位であろう日本代表がこの結果。はっきり言って恥ずかしいですよ。アマチュア選手の目標を奪ってまでプロ選手が出場した結果がこれでは、あまりにも申し訳が立たんのではないですか?

 日本プロ野球のレベルって所詮こんなものだったのか、と正直失望しました。故障者が多かった、とか、調子の上がらない選手が多かった、とか、大舞台では何が起こるかわからない、とか、もう聞き飽きた言い訳はいいです。全チーム同じ条件でやってるわけですから、そんなこと言ってもただ惨めになるだけです。

 「初戦のキューバ戦のストライクゾーンの違いでおかしくなった」? 何なんですか、その今さらすぎる&後出しの言い訳は……。自分が実際に思っていようが思っていまいが、潔く「全くもって力不足でした」と言って頭を下げるくらいの度量を見せろよ! 敗因を外に求めようとするなよ! 敗因は審判にあるんじゃない! ベンチにあるんだ!

 はぁ、ただもう一言、「日本は弱かった」ということです。

 野球が好きなだけに、今回の結果には非常にガッカリです。怒りさえ覚えます。

 「結果はどうあれ、この暑い中、選手はよく頑張った」だ? だ・か・ら、どのチームも頑張ってんの。頑張るのは当たり前でしょうが。そういう言葉を聞くとすごく腹が立ちます。何で「日本は弱かった」とはっきり言えないんですかね。アマだったら「よく頑張った」でいいかもしれません。が、オールプロで臨んだわけです。それも、「現時点での日本最強メンバー」とまで言い切ったメンバーで臨んだわけです。それで結果を出せなければ批判されて当然でしょう。開幕前は散々「金メダル、金メダル」と煽っておきながら、結果が出なくても「よく頑張った」なんて、いくら何でも甘すぎないですか?

 もちろん、選手は大変なプレッシャーの中でのプレーだったとは思います。選手の人格そのものを否定するような罵声を浴びせたり、罵倒したりするつもりはありません。しかし、だからといって、「よく頑張った。それでいいじゃないか」などとは全く思いません。

 何か頭がゴチャゴチャしてますが、今回の大会を観ていて気になった点を挙げてみます。

 まぁ、ほとんど監督の采配に関してですが……。

 まず、ダルビッシュの使い方。
 「日本のエース」という位置づけながら、結局投げたのは初戦のキューバ戦4イニングと予選最終戦のアメリカ戦2イニング、そして今日のアメリカ戦1イニングの計7イニングのみ。
 僕はてっきり、初戦の後は中4日でカナダ戦、その後、中4日で決勝戦(もしくは3位決定戦)に投げさせるものだと思ってましたが、何か中途半端な使い方に終わりましたね(ちなみに、今日のアメリカ戦、8回にダルビッシュがマウンドに上がった場面は、甲子園で敗戦濃厚のチームが終盤に3年生を記念登板させる場面を彷彿とさせました)。初戦の内容から「調子が悪い」と判断して星野監督はダルビッシュの使い方を変えたんでしょうか。それにしては、調子の悪い岩瀬の場合は気にせずに使ってたようですが。日本のエースとまで言うんだったら、もっと信頼してもよかったのでは? 

 あと、上原の使い方。
 シーズン中の調子が上がらず周囲からの批判もあった中で、過去の実績その他を考慮してメンバーに加えた割には、結局2試合2イニングしか投げさせなかったというのは、どういうことでしょう。「抑え」という役割に固執しすぎた結果がこれですかね。元は先発型の投手で、ロングリリーフも出来るだろうから、最終回にこだわらず、7回・8回であっても、ここぞという場面で思い切って使えばよかったのに。

 金メダルを獲ったソフトボール日本代表の上野投手は2日で3試合計28イニングを1人で投げぬいたわけですよ。彼女までとはいかずとも、監督が全幅の信頼を寄せていたのであれば、この2人はフル回転で使うべきでしょう(フル回転で使ったのは、川上と岩瀬……あと、選考から漏れていたにも関わらず、強引に最終メンバーに入れた森野……?)。

 打撃陣に関して。

 森野の使い方に関しては、以前書いたので繰り返しは避けます。

 4番・新井。
 予選の韓国戦を除いて、新井が本当に打てなかったという印象があります。ランナーが1塁にいる場面で引っ張ってショートゴロ、もしくは2アウトランナーなしからヒット、何か僕の中ではこういうイメージですね。韓国戦でホームラン打ったときは「おぉ!!」と思ったんですが……。4番としてチームを引っ張っていくというオーラは、正直あまり感じられませんでした。

 あと、川と村田。
 川は開幕直前の故障でメンバーから外すことも検討されたのですが、本人の「問題ない」という判断で強行出場となりました。が、実際は大丈夫ではなかったわけで、明らかに怪我した左足をかばってのプレーでした。それでも4安打を放ったところは流石ですが、100パーセントのプレーが出来ない状態の選手をベンチに入れておくことが果たして得策だったのか……。僕はソフトバンクのファンということもあり、川崎を応援する立場ではあるのですが、そういう批判は出てもおかしくないでしょうね。

 村田は……何だったんでしょうか……。川同様、開幕直前に風邪で入院して岩隈との入れ替えも検討されたのですが、そのまま出場してほとんど全く打てないまま終了、と。ベンチでも覇気がないように見えましたし、昨日の試合だったか、代打・村田もあるかもしれないという終盤の場面で素振りをして準備している様子もなかったし、果たしてモチベーションを維持できていたのだろうか、と思います。

 そして、最後の最後で一気に株を下げたG.G.佐藤。
 打てない上に、守れない……。打てなかったのは他の選手も同じことなのでまぁいいとしても、守れなさすぎでは……。確かにシーズン中は基本的にライトを守っており、レフトは不慣れかもしれません。が、内野の選手に急遽外野をやれと言ってるわけではないのです。グローブにボールを入れたのに掴み損ねるというのは、プロらしからぬプレーですよ。エラーが全部失点に繋がったということで、本人も精神的に相当きついでしょう。

 何か、こんな風に挙げていくとキリがないですね。逆に、よかったと思う選手を挙げた方が早そうです。全試合ちゃんと観たわけではないので、あくまで僕の印象でしかないということを予め断っておきますが、青木・西岡あたりはそれなりに自分の仕事を果たしていたような気がします。それなりにね。

 それにしても、貧打でした。日本野球は「スモールベースボール」を「貧打」と誤訳しているに違いありません。小技や機動力を生かした攻撃ってありましたっけ? チャンスで簡単に内野ゴロを転がすのがスモールベースボールなのだとしたら、日本は100点に近い形でそれを実践できていたとも言えますが。

 日本プロ野球のレベルが思っていたより低いということと、星野監督が短期決戦に弱いと言われる理由がよくわかった大会でした。チャンチャン。


 Yahoo!のコメントに

【日本代表の打率】 < 【解説・野村 謙二郎さんの悪い予感が当たる確率】



 というのがあってワロタwwww
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