Y's DIARY

第3話「観念」

 第3話「観念」 爽やかな初夏の陽射しがやや傾き始めた池袋。駅東口からサンシャイン60通りに入り、東急ハンズ手前の小道を南へ少し歩いた先にあるビルの5Fで営業する猫喫茶「299」。 その日、ここには看板猫のどんぐりをはじめとした可愛い猫たち、そして見るからに冴えない男たちがいた。 俺と、コージローと、そしてまさに「招かれざる客」のハヤトである。「ホンマに来たんや」「お前、ホントに来たのかよ……」 電話を受け...

第2話「猫喫茶に集まる3人」

  第2話「猫喫茶に集まる3人」「いい作品て何の話や。そもそも、俺はこれから出掛けるから無理だぞ」 どうやらハヤトは何かしら「読む」ものを書いたらしい。だが、俺にとってはそんなことはどうでもいい。それよりも猫である。寝子である。にゃんこである。 というのも、その日、俺はこれまた大学の悪友もとい数少ない友人の1人であるコージローとともに、池袋の猫喫茶「299」に行く予定だったのだ。 ちなみに、このコージロ...

第1話「始まりはいつも突然に」

  第1話「始まりはいつも突然に」 この世界を支配する因果律という法則。物事にはすべて理由・原因がある。だとすれば、あの1年半に渡る騒々しくも愛すべき日々を生んだのは、あのときの俺の左クリックだったのではないか。 就職活動というものに一応の区切りをつけ、無駄に要領よく単位を積み重ねていた俺が、ほとんど講義も予定もない日々を過ごしていた2008年5月のことである。 別に、その先に大した目標があったわけでは...

予告

 皆様、お久しぶりである。「おいおい、誰もこんな過疎ブログ見てないんだろ」とか「つーか、お前サボりすぎだろ」とかいった瑣末なツッコミは差し控えていただきたい。 本エントリは、「同人ゲームができるまで」連載を予告するものである。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、私は2008年5月頃から2009年12月まで同人ゲーム製作を行っていた。それはもう山あり富士山ありの日々で大変だったわけだが、その製作過程をほ...