Y's DIARY

涼宮ハルヒの驚愕

 言わずと知れたハルヒ最新刊。 SOS団に新入団員? ハルヒ団長の手による数々の理不尽な試験を突破し、ついに現れてしまった謎の新入団員。 陽気で快活な笑顔の裏に隠された真意とは何なのか。 αとβが交わるそのとき、キョンそしてSOS団と似非SOS団の雌雄は決する。 物語はウルトラCな収束を見せるが、それが「ハルヒ」だと言ってしまえばまぁそうなのかもしれない。何たって「神」なわけだからな。 これまでは仲間と言えど...

涼宮ハルヒの分裂

 『驚愕』のために急いで読みましたシリーズ第2弾。 桜咲く季節。SOS団メンバーは全員無事に進級を果たす。 いつもと変わらぬ調子で新入団員勧誘活動を繰り広げるハルヒを横目に見ていたキョンに古泉が告げる、「『あの日』以来、《神人》の出現頻度が高まっています」と。 「あの日」、キョンが会った人物、つまりハルヒの潜在的不機嫌の元凶となった人物の周囲に集まる未来人、超能力者、宇宙人的存在が、日常をさらに非日常...

涼宮ハルヒの憤慨

 大学時代に買ったのに、未だに読み終わってなかったハルヒシリーズ。『驚愕』購入を機にやっと読みました。 「編集長★一直線!」と「ワンダリング・シャドウ」の中編2本立て。 ・編集長★一直線! 文芸部存続のためには、部としての正式な活動、つまり会誌の発行および頒布が必要だとする要求をハルヒに突きつける生徒会長。 かくして、SOS団およびその仲間たちはハルヒ編集長主導の下、各々が小説を書かされることになるので...

魔球

 『魔球』―東野圭吾 創業20年足らずで一大企業に成長した東西電機。その社内に爆弾が仕掛けられる事件が起こったのは、春の高校野球選抜大会5日前。 天才と称される須田武志投手を擁し、春の選抜大会に出場した開陽高校野球部。その主将にして正捕手の北岡明が刺殺される事件が起こったのは、4月初旬。 一見無関係に見える2つの事件が、ある1人の人物の「約束」を中心に繋がり始める――。 前回に引き続き、東野圭吾作品。 こ...

新参者

 2010年版『このミステリーがすごい』で1位になっていたという理由で購入。 それだけの支持を得ているということが事実としてある以上、期待を外れることはないだろうという安心感を持って読み始めた結果、全く期待に違わぬ面白さ。 小伝馬町で起きた女性殺害事件を巡る警部補・加賀恭一郎の活躍が全9章構成で描かれているのだが、それぞれの章がそれだけでもひとつの短編として読めるほど綺麗にできている。それ故、短編集を読...

リピート

 ある時間帯、ある場所に行くと、その時点での記憶を保持したまま、意識だけを9ヶ月前の過去にタイムトリップさせることができ、その9ヶ月間をやり直すことができる。その時間遡行―「リピート」に、あなたを招待します。 毛利啓介のもとに寄せられた、「カザマ」と名乗る男からの電話。 あまりに非現実的、信じられるわけがないと思いつつも、その男は確かに「未来を知っているとしか思えない」予言を成功させ――。 先日の『イ...

イニシエーション・ラブ

 『イニシエーション・ラブ』 - 乾くるみ(2007) これより先に『ゴールデンスランバー』を読んだのだが、先にこちらの感想を。 帯や裏表紙の紹介文に踊る「必ず二回読みたくなる」という文字。 これはラストにさぞやとんでもないどんでん返しが待っているに違いない。そう期待させるだけの宣伝文句である。 しかし、結論から言えば、途中で何となくラストの展開の予想がついてしまった。なので、最後から2行目の問題の文章を...

Another

『Another』 - 綾辻行人(2009) 夜見北中学校の3年3組にまつわる「呪い」を巡るホラーミステリ。 26年前の3年3組で起きた「ミサキ」という名の生徒の死、そしてそれに対するクラスの対応を発端として始まったとされる「呪い」。 「呪い」は年によって不定期で訪れ、それが「ある年」には3年3組のクラス関係者が次々と命を落としていく。 その夜見北中学校3年3組に転校してきた榊原恒一は、不思議な魅力を持つ少女「ミサキ・メ...